5大栄養素は自然界のどこにある?〜肥料が必要なくなる土づくり〜
野菜が育つのに必要な栄養は自然界にちゃんとある。
前回の記事(土づくりのカテゴリーで見れます。)で野菜に必要な栄養素、
その中でも以下の5大栄養素といわれるものをご紹介しました。
窒素(N)
リン酸(P)
カリウム(K)
カルシウム(Ca)
マグネシウム(Mg)
近代農業ではこの栄養素を土に入れて、野菜を育てているわけですが、
そもそも自然界の植物たちはそれをどこから摂取しているのでしょうか。
まず最も量が必要な窒素。
窒素は空気の中に7割も入っているので、 手に入りやすそうですが、
気体として非常に安定していて、取り込む事は難しく、
この多量要素の中では、手に入れるのに少し工夫が要ります。
そこで基本的には、生物の死骸からすでに固定化された窒素分を再利用するか、
もしくは空気中から直接窒素を固定化できる根粒菌などの微生物の力を借りるかして摂取しています。
次にリン酸は主に動物の排泄物や、種子・果実に多く含まれていると言われています。
ただ自然界ではもともとそんなに多くある成分ではなく、
植物自体もリン酸欠乏には耐性のあるものが多いといわれています。
そしてカリウム、マグネシウム、カルシウムは主に葉っぱに多く含まれていて、
落ち葉で作る腐葉土からはこれらのミネラルがたくさん含まれています。
つまり本来は生態系の循環の中で、それら必要な元素が調達できるような仕組みになっています。
逆に虫や雑草を完全に排除し、循環を完全に止めてしまうことで、
たくさんの肥料を供給する必要が出てきたり、
生態系の乱れからそのバランスを取り戻そうとする働きから、
病害虫の発生するリスクが
かなり高まることとなります。
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