自然の仕組みからみる人間の役割

こんにちは、そーやんです。

いつもお読みいただきありがとうございます。


今回は地球上における人間の役割を下の図から見ていきます。

*生物学的に性格な図ではないですがあくまでもイメージとしてご覧ください。


これは大体どんな土地でも、時間が経過すると土がより豊かになり、そこに生きる植物の寿命もより長く、より大きくなることを表していて、やがては森に向かっていきます。 


この自然の仕組みを専門用語では、「植生の遷移」と呼びます。 

最終的には豊かさがある点でMAXになり(極相)、そこから次第に減衰していくと言われています。 

減衰していく理由としては、成長しすぎた樹木が密集しすぎて、地面に光が刺さず、風通しも悪くなり、新しい命が生まれにくくなっているからです。


自然界は「ほったらかしが最も良い状態なのか」というとそういうわけではなく、時には強い風が吹いたり、動物が木の芽を食べるなどの小さい撹乱から、森林火災や土砂崩れ、台風、地殻変動などのような「大きな撹乱」が起こることで、様々な種類や成長段階の生き物が共存できる環境になるのだと思います。


陽と陰、破壊と創造、そのバランスが取れているからこそ環境の多様性が生まれ、生物の多様性が生まれるわけです。

生物多様性が高いとさまざまな環境の変化に強い状態になるので、生態系を一つの生き物として捉えた時には、より健康的な状態、免疫力が高い状態であると言えるわけですね。


人が手を加えることで自然が豊かになることもある

ではここで自然界における人の役割について考えていこうと思いますが、一般的には人は自然を破壊する生き物であり、むしろいない方が自然のためには良いとされているかと思います。

しかし、それはとても悲しいことですし、むしろこの奇跡的な調和を保っている地球という星において、ヒトだけがそのバランスから逸脱しているというのは不合理だと思っています。


昔の日本の里山においては、適度に人が山に入り間伐を行うことで、 この森の生物多様性も最大限保たれていたと同時に、木材や山菜などの資源も持続可能な形で得ることができていたと聞きます。

(江戸時代には今よりも伐採しすぎていた地域もあると聞きますが)

僕はここに人間が地球上で果たす役割のヒントがあると思っていて、 人間が手を加えるからこそ自然がより豊かになる場合もあると考えています。

里山ではなく人里においては、森林ではなく野の生態系にとどめる必要があるため、適度に草を刈る、木を刈るという行為が必要になってきます。

しかしその破壊する力が行きすぎたがために、環境の多様性が失われ、本来生態系が自己のバランスを保とうとする力が失われています。

 

もちろん人は自然を破壊する力を持っていますが、育む力も持っていて、要はそのバランスなのだと思います。

この破壊と創造という一見矛盾した力のバランスを見極めるのが、「美しさ」や「心地よさ」なのだと思っています。

僕が自然農を学んだ85歳のおじいちゃんは、野良仕事の終わりに畑をみて「美しかなあ〜」と呟いていました。

その姿にこそ私たちが学ぶべき自然への向き合い方が詰まっているなととても感動したことを覚えています。


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