時間はかかるが、エネルギーやお金がかからない土づくりの方法ここまでの話は「土づくり」のカテゴリーでご確認ください。自然界では以下の4つを行うことで、地力を育てているという話をしていきました。 ①地表を被おう:効率よくエネルギーを吸収し、流出、乾燥を防ぐ。 ②根を張る:土を柔らかくし、空気層を作る。土壌生物が生きやすい環境を作る。 ③生物を増やし、関係性を築く:生態系を豊かにすることで、物質の循環をスムーズにする。④腐植を増やす:ミネラルを土壌中に蓄える。 つまり土を草が覆い、 根っこをはって土を耕し、微生物を増やあい、虫が集まってくる。その草が枯れたものや、生き物たちの排泄物、死骸が土に積み重なり、 それが土壌生物によって分解され、 腐...09Mar2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
肥料が必要なくなる土づくりを始めるときの2つの方法だいぶ前置きが長かったですが、 ここからは実際に土づくりの方法を書いていきます。 (前回までの記事は土づくりのカテゴリーをご覧ください) 前々回くらいの記事で、 自然界の地力を上げていく仕組みである 以下の4つのポイントを再現する、または活かすことがポイントであると話しました。 ①地表を被おう:効率よくエネルギーを吸収し、流出、乾燥を防ぐ。 ②根を張る:土を柔らかくし、空気層を作る。土壌生物が生きやすい環境を作る。 ③生物を増やし、関係性を築く:生態系を豊かにすることで、物質の循環をスムーズにする。④腐植を増やす:ミネラルを土壌中に蓄える。 自然農や自然栽培と言われるよ...06Mar2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
野菜に必要な5大栄養素とは?こんにちは、そーやんです。いつもお読みいただきありがとうございます。前回は栄養素・ミネラルについて書きました。まとめると◯野菜に必要な栄養素は60種類以上もある。◯そのうち4種類が95%を占め、これは多量元素と呼ばれる◯残り5%は微量元素(ミネラル)と呼ばれ、必要量は少ないが生命機能の維持にとても重要◯ミネラルには拮抗作用・相乗作用があり、量よりもバランスが大切◯土のミネラルバランスの悪化が野菜や人体のミネラルバランスの悪化につながっているというのがポイントになります。たくさんの種類があるミネラルですが、今回は野菜が育つのに必要なミネラルのうち、特に必要量が多いものだけでも覚えておきましょう。【野菜が土から摂取する5大栄養素】 ...10Feb2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
自然農でも知っておこう!栄養素・ミネラルの知識こんにちは、そーやんです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は、今まで土づくりの話の中で、野菜に必要な栄養素やミネラルの話が出てきたので、簡単にまとめます。植物が必要とする栄養素は元素で言うと、 60種類以上あるようですが、そのうちの95%ほどは次の4種類だけで構成されています。 これらはまとめて多量元素と言われています。 H(水素) O(酸素) C(炭素) N(窒素) の4つです。この中の水素、酸素、炭素は、基本的に光合成の過程で水(H2O)と(CO2)を取り込むことで、吸収しています。 つまり空気と水から摂取できるので、ほとんどの場所で...10Feb2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
腐植の効果〜連作障害を防ぐ〜こんにちは、そーやんです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はこれまで腐植の効果について紹介して来ましたが、今回は連作障害を防ぐという効果について。連作障害とは同じ場所で同じ種類の野菜を作り続けていると、収量が減ったり、病害虫が来やすくなったりする現象です。これは同じような種類の野菜を作り続けていることで、同じようなミネラルばかり減り続け、同じような微生物ばかり増えることが原因、つまりミネラルと微生物のアンバランスが原因です。様々な種類の野菜を植えることや、植物性のもので土づくりをすることなどで、連作障害は緩和されますが、腐植があることでも連作障害を緩和する効果があります。これは腐植がミネラルを蓄える働きをしていることと...08Feb2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
自然の仕組みからみる人間の役割こんにちは、そーやんです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回は地球上における人間の役割を下の図から見ていきます。30Jan2018自然から学ぶ生き方のヒント畑づくりの理論・デザイン
野菜が育ちやすい土とは?こんにちは、そーやんです。いつもお読みいただきありがとうございます。今回はどんな土が野菜が育ちやすい土なのかということについて。 実際は植物によって、 好む土質は違いますのが、 だいたいの野菜は以下のような土を好みます。多くの野菜が好む土の環境 ①排水性:水はけが良い ②保水性:水持ちが良い ③通気性:フカフカしている ④保肥性:栄養素が多く蓄えられている ここら辺は感覚的にも分かりやすいところかと思います。 植物にとって水分は欠かせないものですが、多すぎると共生している微生物が呼吸できなくなったり、腐敗する菌が増える原因になります。 通気性も同じように土の中で共生...29Jan2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
土を育む土づくりと、殺す土づくり。こんにちは、そーやんです。今回は地力について。一般的に野菜が育ちやすい畑は、地力つまり読んで字のごとく、地(じ)の力があると言われ、こういう土地では肥料が少なくても野菜が育ちやすく、病害虫も発生しにくくなります。なのでできるだけ農家さんは地力がある畑を欲しがります。ではなんで地力があるところと、ないところがあるのか。これはその土地周辺の環境にもよりますが、基本的には前回の記事に書いた「土が成長している」ことと関係してきます。28Jan2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
土は成長しているこんにちは、そーやんです。土作りについて、前回の記事では、土が自然の中で再生産されるサイクルについて説明しました。実は土はただ循環しているだけでなく、「成長」もしています。循環といえば輪っかのようにただその中をぐるぐるしているイメージですが、 実際に自然の循環は、上から見れば「輪っか」なのですが、それを横から見ると「螺旋」状になっています。 より大きな視点で見るとトーラス構造ですが、ここでは省きます。遺伝子も螺旋ですし、太陽系も螺旋回転しています。自然界は入れ子構造になっていて、ミクロでもマクロでもエネルギーの流れとしては同じような構造が見られます。27Jan2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
無肥料でも野菜ができる秘密はこれ!自然の中で土が作られるサイクルこんにちは、そーやんです。今回は自然の中で、土がどうやって作られるかについて書いていきます。土がただ作られるだけでなく、栄養素が土にどんどんストックされていく仕組みになっていますので、このサイクルをうまく活用することで、無肥料でも栽培が可能になります。もちろんこれだけではダメですが。合わせてこちらの記事もお読みになると良いかもしれません。26Jan2018土づくり畑づくりの理論・デザイン
土は何のために地球に生まれた?その①こんにちは、そーやんです。みなさんが畑をやろうと思った時に最初にぶつかる壁が「土づくり」じゃないでしょうか。僕も最初に自己流で畑をやろうと思った時、この土のままでいいのかどうか、何をしたら良いのかわからず頭が真っ白になり、まず何をするか決めるまでにやたら時間がかかった覚えがあります笑 今回はそんな畑の基本中の基本と言える土作りですが、そもそも土っていつ、何のために生まれたのか。そこを知ると土に対する見方が変わると思います。*本当に細かく書くと、頭に入って来ないと思う&僕も説明仕切れないので、あくまでも簡単に簡潔に書きます。より詳しくは専門的な本などでお調べください。24Jan2018土づくり畑づくりの理論・デザイン