なぜぼくは自然農をしているのか①

大学生時代、僕は「人間関係」にものすごく疲れていました。
自分の弱みを人に見せれなくて、すぐに見栄を張ってしまうし、強がってしまい、そのあげく自分で自分を追い詰めてしまうのです。
人と会うときは割と普通に接することができるので、表面上には人間関係で大きな問題にはならないのですが、その代わり自分の本当の気持ちは常に押し殺されていて、一人になったときにものすごく不安で落ち着かないというのが当たり前の状況でした。
 
そんな僕がたまに実家に帰ると、昔はなんとも思わなかったそこの環境に癒されている自分がいました。
実家の二回で寝ているのですが、朝起きてそこの窓から見える景色がとても好きで、朝日に照らされる霧がかった田んぼと山の風景があり、そこから運ばれてくるひんやりとした風がなんとも気持ちよいのです。(上の写真です)
 
大学院生のときは農業に興味を持ち始めていたので、帰省したときはたまに畑を手伝わせてもらうようになりました。
畑にいてとても綺麗な鳥の声を聞いたり、真夏の炎天下の中で作業をしていてびっしょりと汗をかいたり、土に触れながら仕事をしたりするのはどれも僕に「心地よさ」を与えてくれました。
自分の中の凝り固まっていた部分をすーっと溶かしてくれるような感じがするのです。
僕はその感覚の中に自分の居場所を見出したのかもしれません。
 
そしてその感覚を追い求めた先に出会ったのが自然農でした。
 
つづく
 

NOTE FARM / 暮らしの畑屋のおと

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