講演レポ〜SOFIX農業推進機構〜


こんにちは、そーやんです。

もう昨年のことになりますが、立命館大学びわこ草津キャンパスにて行われたSOFIX農業推進機構という団体の研究会で講演させていただきました。  

 

いや〜すごくよかった!   

マイナビ農業での記事を読んで感銘を受け、お声をかけてくださったというご縁なのですが、お話を聞いていると、このSOFIXというシステムが実に面白くて!   


このSOFIXは従来の土壌分析では分からなかった、土の中の微生物の総量や機能性を測るという手法です。 

いわば土の生命力を図り、それを再生する処方箋を出すための手法と言っても良いでしょう。 

土壌改善を行う堆肥について診断する手法もすでにあり、合わせて行うことで、農家の感覚に頼らずとも何をどれくらい入れれば、土が豊かになるかが分かるようになります。 


取材もさせていただいたので、また記事としてマイナビ農業の方に掲載されますので、お楽しみに。 



研究会の参加者はSOFIXを利用している農家や企業として農業や森づくり・造園などをしている方々、農業学校や大学の先生など、いつもと違う雰囲気でちょっと緊張しました。  

自然の仕組みから考えた、持続可能な畑づくり、病害虫防除の考え方などについてお話ししたのですが、思っていたより興味持っていただけたようで嬉しかったです。  

  

特に雑草の役割についてや、雑草によって野菜との相性や対処の仕方が異なる話などは農業をしない人でも興味持っていただけたようです。雑草好きな僕としては大変嬉しい。  


今回の研究会や久保教授とお話している中で見えてきたものとしては、土の中の生物多様性については、このSOFIXのような手法と良質な堆肥を用いることで可能かもしれないが、地上生態系の多様性を確保するのが課題であると。

特に害虫への根本的な対策としては、畑の植生を多様にすることが、天敵も含めた総合防除の取り組みとして大事になるため、うちの畑では雑草も含めた植生の多様さを確保していますし、家庭菜園レベルでは十分可能な取り組みです。

 

ところが農家の場合は、植生を多様にするほど、効率が悪くなるという部分が大きく、特に今まで農薬を使っていたような畑だと、揺り戻しの動きとして一時的に害虫が大発生するリスクも高いため、現実的に取り入れるには結構なハードルがあるなという感想です。

 



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