地球温暖化は親のすねかじりすぎ現象?
二酸化炭素が大気中に大量発生し、地球温暖化を招いている現象は、親のすねをかじりすぎて家計を圧迫している状況に似ているのではないかと思っている。
生態系の循環は植物が二酸化炭素を吸収し、光合成によって炭水化物を作り出すところから始まっている。
これによって大気中の炭素は植物の中に固定され、これを動物が食べたり、枯れて土壌に供給されることで、土壌の中に分解されにくい有機物として蓄積していく。
これが生きている土の基礎となり、この星の生態系を支えている。
つまり炭素貯金をしつつ、それをうまく運用してきたからこそここまで生態系は発展してきた。
僕ら人類も農業や化石燃料という形で、その貯金を使ってここまで文明を発展させることができた。
しかし、貯金の量にもさすがに限界があった。
子供の数が増えすぎて、その子供たちが好き放題に家の金を使っていたら、そりゃ家計は大変なことになる。
それは地球温暖化や異常気象という形でも現れているし、土壌の劣化という形でも現れている。
日本はもともと生態系が豊かな場所で、炭素貯金も多いからあまり危機感はないけれど、世界的に見れば、土壌の炭素貯金のカツカツ具合は半端なく、再生不可能に思えるようなところまで来ている。
10年以上前にドイツに留学していたときに、この土壌劣化の話を聞き衝撃を覚えた。
EUでオーガニックが盛んなのは、深刻な土壌劣化への危機感という背景があるかららしい。
大いなる大自然に育まれ、ここまで大きく育てられて来た私たちは、地球家族の一員として自立すべきタイミングにあるのかもしれない。
自然農ってなんですか?とか有機農法ってなんですか?ってよく聞かれるんですが、結局大事になるのはこの部分。
今までの貯蓄を消費し続けて来た農業はやめて、減らさないようにしよう、いやむしろもっと増やしていこうっていう変化の表れとしてそういう新しい価値観を持った農業のやり方が生まれて来た。
だから有機農法も自然農も同じ流れの中にあって、大した違いはないし、どちらもまだ完成形ではないと思っている。
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