川の自浄機能を取り戻す
先日の京都で行われた大地の再生講座の現場写真。
今回も併せて2回手入れを行い、半年間経過した様子が1枚目の右側の写真。
明らかに水や川の表情が清らかになり、季節の変化もあるとはいえ、周囲の植物も健やかな色になっている。
どんな手入れをしたかというと、すごく簡単に言うと川底の泥をすくったり、周囲の石の配置を変えて水の流れ方を調整する。
水が縦に横に渦をまきながら均等のリズムで流れるようにしていくと、周囲の土壌からも川底に水が湧き出す流れができるらしい。
そして川の水も土壌に染み出していくような呼吸のリズムができていく。
実際に手入れしている側から水の流れる音が、リズミカルに変化していくのが面白い!
この川底の水と空気の絶え間ない呼吸が生まれると、水が漉されていき、水が清らかになる。
水と一緒に空気も動くため、土壌の団粒化が進み、さらに呼吸しやすくなるだけでなく、泥水がでなくなる。
実際に今回の作業後に豪雨が降ったが、翌日の小川は泥水が流れるどころか、逆に非常に綺麗な清流になっていて驚いた。
とは言え、こんな小さな手入れで何が変わるんだ?とつい思ってしまうところもある。
しかし一度川の自浄機能が取り戻されると、人が手を入れていない間も少しずつ良いサイクルが生まれていくので、川が育っていくのだという。
逆に重機で短時間に大きな変化を起こしたとしても、それが自浄機能を尊重したものでなければ、逆に周辺土壌は細粒化し、泥水が溜まり、呼吸できなくなり、川が崩壊・氾濫しやすくなるという負のサイクルに入ってしまう。
今の川はほとんどその負のサイクルに入っているので、繰り返し手を入れることで、小さいところからでも川を育て直す必要があるのだろう。
小川の手入れ、めちゃくちゃ楽しかったので、鹿児島でもやりたい!
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